中野 馨一が創る 外構、庭造りの現場

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ドイツの動物愛護

ペットの消臭。抗菌剤を扱うようになって いろいろ目にすることが多くなった。
これも 転載ですが  興味の深いことですね。ドイツには動物の殺処分がない?!

 ドイツでは犬に十分な飼育スペースや運動、飼い主との交流、しつけを与える法律的義務が飼い主に課せられています。違反すると動物虐待罪に問われます。また自治体によって違いますが、犬1頭につき年間70ユーロ(約9千100円)から140ユーロ(1万8千200円)程度の犬税を収めなければなりません。この犬税は多く飼うほど割高になります。これは犬の繁殖、売買を防ぐ目的があります。また外出時に犬は登録番号をつけることが義務づけられています。

 衝動買いと金目当ての繁殖を防ぐ為に、ペットショップなどで生きた犬猫を販売することも禁じられています。犬が欲しい人は、各犬種の犬協会等に問い合わせ、予約してその後、産まれたら買うことになっています。また、生後2か月以内の子犬を親犬から離すことも禁じられている為、犬を予約してから長い時間がたった後、実際に犬を飼うことができるようになります。また、未成年者は動物を購入することが禁じられていています。


 これらの事情があり、ドイツでは多くの人が犬を飼っているにもかかわらず(ドイツの人口は約8千万人、飼い犬の数は約500万頭)、捨てられたりする犬は少ないです。捨てられたりして飼い主を失った犬達は、ドイツのそれぞれの都市にあるティアハイムという動物保護施設に連れてこられます。

 人口約350万人のドイツの首都ベルリンには1841年に設立されたティアハイム・ベルリンという動物保護施設があります。ベルリンで唯一の動物保護施設です。このティアハイム・ベルリンは市の設立ではないので、運営に公共のお金は使われていません。2001年にベルリン郊外に建てられた新しいティアハイムの建物の建設費は、個人的な寄付金と1万7千人の会員からの会費を貯めたお金で建てられました。会員の会費は、年間20ユーロ(約2千600円)以上で選べます。
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▲2001年に移転したティアハイム・ベルリンの玄関門
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▲ティアハイム・ベルリンの全体図。中には広い人工池や噴水があり、斬新なデザイン
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▲緑豊かなティアハイム・ベルリンの隣接地。向いには民家もある

 この施設はとても広く500頭の犬、700匹の猫が収容できます。犬猫等は、室内と室外を自由に行き来できる広い檻に、ほぼ1頭ずつ収容されています。この施設では1日平均で約600匹の動物が世話をされています。また、毎年約2万匹の動物を受け入れています。動物の種類は犬猫、うさぎ、ねずみ類、鳥などです。受け入れた動物には医療と不妊手術を施し、マイクロチップを体内に埋め込んでいます。ティアハイム・ベルリンでは1日の餌代、サービス代、人件費に約8千ユーロ(約104万円)のお金がかかっています。この施設では、1か月に2万5千個の缶詰、6トンの乾燥餌、そして若干の果物野菜が動物の餌として消費されます。また、66人の職員が働いています。
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▲広々とした緑庭に面した犬の収容スペース
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▲犬の収容スペースを室内側から見る。建物が円筒状になっているのがわかる
緑の紙には収容された犬のデータが書かれている
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▲個々の収容スペース。大型犬が多い
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▲猫の収容スペース。室内と室外を行き来でき、隠れ場所も置かれている

 職員は、幅広い活動を行っています。車で市内をパトロールし野良猫、傷ついた野鳥や野生動物の保護もしています。野生動物が交通事故に遭った場所にガードレールを設置したり、動物を亡くした人を慰めに行ったり、動物の死体を埋葬したりなど、さまざまな仕事をこなしています。通報があると車でかけつけます。2001年は9千763匹の野良猫を保護しました。
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▲ティアハイム・ベルリン内にある動物診療施設。ティアハイム以外の動物も受診できる

 ティアハイムでは、テレビ番組や電車内テレビ宣伝などを通じて、収容されている動物の新しい飼い主を探しています。ティアハイムから動物を譲り受けるには、身分証明書が必要で、犬で約220ユーロ(約2万8千円)、猫で60ユーロ(約7千円)の費用がかかります。これは、マイクロチップと不妊手術等の費用です。動物を譲り受ける前には面接をして、その動物を飼うことを本当に幸せに思っているか、旅行中に動物の世話ができるか、獣医に連れて行ける環境にあるか、一日に動物が一匹にされる時間が長くないか、などを確認されます。また、譲り受けから数週間後に、動物を譲り受けた家をティアハイムの職員が訪問し、飼育環境をチェックします。そして、問題がないようなら、動物はそのまま引き渡されます。その時に、飼い主の方から、動物を返すこともできます。この訪問は、動物を譲り受けた人が業者などに動物を引き渡すことを防ぐ目的もあります。
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▲ベルリン市内の電車に付いている液晶ディスプレイ
ティアハイム・ベルリンの動物の飼い主探しの宣伝もしている
収容された動物には全て名前がつけられていて、その名前で新しい飼い主を探す

 またそれ以外に、生活貧困者が飼っている動物の保護の為にも、尽力しています。(ドイツでは、多くの失業者やホームレスも犬を飼っています。それらの人の中には、動物保護団体からのお金が目当ての人もいるそうです)また動物実験、屠殺動物の劣悪な輸送、大量飼育環境にも批判の声をあげて、政治家がよりすみやかに動物保護に反応するように働きかけています。
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▲スーパーに置かれているペットフードの寄付箱
開けてない缶詰や食べ残りの乾燥フードなどが入れられている
これらはティアハイム・ベルリンに寄付される

 ティアハイム・ベルリンは普段も見学ができますが、1年に1度一般公開日として楽しいお祭りを開きます。2003年、5月の一般公開日には約3万人の市民が訪れました。一般公開日には、ティアハイムの職員などが歌や踊りなどを披露し、屋台が立ちます。収容されていた犬230頭、猫220匹等のうち、犬21頭、ネコ32匹、ねずみ類等27匹、鳥15羽が、この一般公開日に、新しい飼い主に譲り渡されました。


注:1ユーロ130円で計算。

参考文献:Tierheim Berlin(Hausvaterweg39 13057 Berlin)の資料、
     ホームページ:http://www.tierschutz-berlin.de/
「ドイツの犬はなぜ幸せか-犬の権利、人の義務-」(中公文庫)
★この文章・写真(2003年撮影)は、ドイツ在住のSさんから寄稿いただいたものです


***長い文章読んでいただいて 有難うございます***

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by nakanokeiichi | 2008-08-27 06:09 | 日記